キーワード辞典
言葉と情報

登録日 08/12/05   更新日 08/12/05


言葉と情報

(1)
世界には非常に夥しい数の言語が有る。 それらの言語の中には、例えば、 ある特定の範囲の色を表す言葉がやけに多い言語が有ったり、或いはその逆の言語が有ったり、する。 人間は、自分が持つ言葉によって表現をするから、 自分が持つ言葉に存在しない事柄については、 既存の言葉に言い換えてしまうか、新しく言葉を作るか、他の言語から貰って来るか、などしない限り表現することは難しい。 また、文化の変化によって言葉の意味が変わったり、言葉自体が無くなってしまうことも有る。 一人の人間が扱う情報は、その人が持つ言葉によって左右される (単純に、多い、少ない、とか、良い、悪い、とかいう問題では無い)。


(2)
友人がツイッターで「頭が痛い」と呟いたとする。 この時、一緒に体温計の写真が投稿されていれば「風邪をひいたのかな」と思うし、 絆創膏の写真なら「怪我をしたのかな」、 それが帳簿と電卓なら「計算が合わないのかな」、書類の山なら「難しい仕事の問題なのかな」、 何処かの駅のホームなら「鉄道のトラブルなのかな」と思ったりする。 文字記号だけでは判らない情報が、其処には有る。



私が言語学専攻だから、ということもあるのだけれど、 何故、教科「情報」の教諭の対象に、国語科を入れなかったのだろう、と、今でも思っている。





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