大昔から彼方此方で、何度も何度も書いているネタなのだけれど、
最近、また、彼方此方で話題になっているので、何度目かのリニューアル。
「電卓が有るのだから、算盤なんて必要無い」という意見が有ります。 確かに、精密な計算を一分一秒で競う様な実務では、算盤より、電卓より、コンピュータ、 なのかも知れません。 けれども、そのコンピュータに計算させるに至る思考や分析の為には、 算盤の発想も、電卓の発想も、必要なのではないか、と、考えています。
私は、算盤、電卓、コンピュータ、それぞれに、次の様な考え方が含まれていると思っています。
近年、暗算で釣銭の計算が出来ない人が増えていると聞きます。
これは、暗算が出来ず電卓での計算ばかりで補数の考え方を理解していないからだと思います。
また、例えば、表計算ソフトの財務関数も、その使い方を知っていても、
その関数がどの様な理屈で何を求めるものなのかが判っていなければ、何の役にも立たないのです。
大切な事は、沢山の関数を覚える事では無く、
自分の求める値を導き出す為に、覚えた関数を如何に組み合わせるか、なのです。
例えば、何かのモノが改良され進化する場合は、 そのモノの現在の状態を基準として、其処から進化させる場合と、 そのモノの現在までの進化の過程が判っていて、其処から進化させる場合とでは、 結果が全く違って来ると思うし、 前者では、そもそも進化自体が頭打ちになるんじゃないかな、と、思います。 「逆転の発想」も逆転させる「発想」が有るから出来る。 何事も、根本的、基礎的な「考え方」が重要、というお話。
※釣銭が判らない人