大昔から彼方此方で、何度も何度も書いているネタなのだけれど、
最近、また、新学習指導要領の教科「情報」絡みで彼方此方で話題になっており、
愈々商業科が周囲から見放されている、と実感する事が多いので、何度目かのリニューアル。
因みに、「プログラミング教育」を「商業教育」に置き換えても、違和感が無い。
商業科においては殆ど常識になっている主張。
検定合格が学びの「成果」では無く、完全に「目的」になっている為、
プログラミング自体はどうでも良いし、きちんと教える気も知識も無いから、適当、不正、インチキ三昧。
詳細は、
「検定」の項を参照。
これも、商業科においては殆ど常識になっている主張。
商業科の教諭は、何においても、これを目的に持って来る事が異様に多い。
教諭自身が科目自体の目的を明確に確立しておらず、目的に従ってきちんと教える気も無いから、
適当にやって「達成感」「人づくり」で誤魔化す。
「達成感」「人づくり」の否定では無く、
教育自体が「人づくり」であり、生徒に「達成感」を持たせる事は、
全ての教科の指導において当然の事であって、
それを殊更に目的に持って来るのは本末転倒の極み。
1つの課題に対して、 様々なアルゴリズムの中から幾つかの最適なものを選択する、のは良いと思うけれど、 コードがスパゲッティでも何でも、時には仕様を無視した見かけだけのインチキでも、 動いた、出来た、達成感! なんて、何の学びを目指しているのだろう、と、物凄く思う。 こういう教諭は「ファシリテート」を勘違いしている。
詳細は、 「達成感」、 「ファシリテータ」、 「人づくりという評価」 の項を参照。
確かに、そういう一面は有るだろうし、「達成感」で片付けられるよりはマシだけど、 では、他の教科には「論理的な思考力~」は無いのか?
コンピュータ、ソフトなければ、ただの箱、コンピュータはソフトウェアで動かしている、の、実体験。
コンピュータやネットワークの仕組み、発想、特性、長所と短所、得意不得意、などを、
プログラムを通して、理解、確認するということ。
日常を含め、コンピュータに処理をさせる為のフローやアルゴリズム、エラーやリスクなどを考える力を付けること。
スマホ、タブレット、など、コンピュータやネットワークはどんどん日常に入り込んで来ている。 それらの機器を使いこなす為には、その仕組みや特性、長所や短所などを理解しておく必要が有るが、 コンピュータの仕組みを講義で漠然と聴いても、そんなに理解出来るものではない。 しかし、実際にプログラムを試行錯誤して作成し動かしてみる事で、 コンピュータの仕組みや特性、 或いは、例えば 「コップの果汁を入れ替える3つの方法」 の項の様な発想などを体験する事が出来ると思っている。 昔風に乱暴に言えば「論&RUN」。 例えば、私はCOMET/CASLで本格的なプログラムを作ろうとも思わないが、 成人がコンピュータの仕組みを理解、確認するには良く出来ていると思う。 小学生なら、最初は Viscuit、複雑な事をしたくなったら Scratch、などになるのか知らん。
勿論、興味関心の有る生徒が、さらに本格的なプログラムが作成出来る言語を習得する事は 非常に良い事であり、また、その学びの基礎としてきっと役に立つだろう。