キーワード辞典
「シェアウェア」と「シェアということ」

登録日 00/06/03   更新日 01/02/03



シェアウェア(ShareWare)

「シェア(Share)」 は、
「分担」「分け合う」 あるいは 「一緒にやる」「参加する」 という意味で、
「わが社のシェアは...」という時のシェアと同じです。

「シェアウェア」は、使用時に、作者にお金(殆どの場合、実費)などを送る事によって、
作者がソフトウェアの開発に要した労力や費用を分担し、
また、使用時の感想を作者に伝える事によって、
一緒に、より良いソフトウェアにしてゆこう、という発想から生まれたものです。
この点で、「市販ソフト」とは、全く違います。
基本的には、作者はソフトウェアによる損害やバグに対して、その責務を負いませんが、
多くの作者は、積極的にバグに対応してくれたり、利用者の環境で使用出来るかを調べてくれます。
(でも、それを強制してはいけません。自分も調べ、作者にレポートするのが、本筋です。)
有名なシェアウェアには必ずと言って良いほど掲示板やメーリングリストが存在し、活発な議論がなされています。
著作権は、特に作者が明示しない限り、作者に有り、誰もそれを侵す事は出来ません。

作者に対する分担法には、定額のお金の他、
「気に入ったら寄付を下さい」という、 「カンパウェア」
「気に入ったらビール(券)を下さい」という、 「ビールウェア」
「気に入ったらメールを下さい」という、 「メールウェア」
等が有ります。
作者は、これらを励ましにして、ソフトウェアを作成した事に満足し、
より良いソフトウェアを作ろうとするのです。

「フリーウェア」は、
金銭的なものは明記して要求しない、と言う点を除けば、シェアウェアと全く同じです。
だからといって、「シェアウェア作者はケチ」「フリーウェアは...」と、いうのではなくて、
作者の考え方や、その経済状況の違いに因ります。
「フリーウェア」→「タダ」→「使い放題」という図式は、厳密には正しくなく、
作者からの明示された要求は無いにしても、作者と使用者とみんなでソフトウェアを育てていく、という発想は、同じです。
有名なフリーウェアにも必ずと言って良いほど掲示板やメーリングリストが存在し、活発な議論がなされています。
著作権は、特に作者が明示しない限り、作者に有り、誰もそれを侵す事は出来ません。

「PDS」(パブリックドメインソフト)は、
時にはソースを含めて、作者自らが著作権を放棄し、
このソフトウェアを必要とする人達で改良し、育てていこう、という発想に因るものです。 日本では、著作権は本人に関係なく勝手に保護されるので、厳密にはPDSは存在し得ないのですが、 作者が特にこのことを明記している場合は、「PDS」として扱われる様です。


「シェア」ということ

「これから、学校では、情報時代に乗り遅れない様に、インターネットを活用出来なくてはならない」
と、言われています。
「情報検索能力」「情報活用能力」「情報表現能力」などなど...
でも、インターネットで一番大切なのは、 「情報をお互いにシェアする能力」 なのでないかなぁ、と考えています。
そして、これが、学校現場では、わりと、苦手な分野なんですね。
なにしろ、自分の守備範囲(「担当教科」「学校」etc.)に対しては保守的で、
また、「教育の為だ、市販ソフトをコピーして、何が悪い!」と公言して憚らない人達がまだまだ少なくないですから。
この論理が通るのなら、プログラマは誰も優れた教育用ソフトを作ろうとしなくなりますし、 事実、作られなくなっています。

最近、フラフラとWebPageをめくっていると、
先日までは開いていた人気の有るPageが閉じている事が、よくあります。
管理人曰く、「こちらがどれだけ情報を提供しても、その情報を黙って持って行くだけで、反応が何もない」
あるいは、「宣伝、揶揄、中傷がどんどん掲示板に書き込まれる」「悪戯が酷い」etc...

多くの管理人は、物好きでヒマなのでWebPageを開いているのではないです。
自分の持つ情報を提供する事により、他人からも情報を得たい。
「情報をお互いにシェアしたい」
そういう想いから、WebPageを開いている管理人を、何人も知っています。

そんな時に、学校が、「情報検索能力」と称して、情報を漁り、
「なんだ、ろくな情報が無いじゃないか」とか
「うすっぺらな情報しかない」「有害情報が多い」などなど、
その責任を、Pegeの管理人やインターネット自体に押しつけてブツブツ言っていても、仕方がありません。
インターネットは、教育の為の百科辞典ではないのです。

最近は、会員制のWebPageも急増している様です。
これも、「お互いに情報をシェアする」一つの形です。
若しかしたら、未来は、授業中に検索しようとしても、
必要な情報は、みな会員制になっていて、探し出せなくなっているかもしれません。
そうならないためにも、「お互いに情報をシェアする」能力を、今のうちに何とかしないと...

「Rynのページ」は、まだまだ閉じませんよ...


(’00/06/03 記す)



著作権フリー

その1

「配布は自由ですが、著作権は放棄していませんよ」 という状態のソフトウェア。
作者が(仕事ではなく)趣味で作成したフリーソフトや音楽データなどに多く使われる言葉。
配布は自由だが、それを改変することは出来ない。(作者が条件を明記してあれば別)

その2

「著作権料は要りませんが、著作権は放棄していませんよ」 という状態のソフトウェア。
例えば、コンテストに応募する自作ビデオに使うなど、個人で楽しむ目的以外で、
日本音楽著作権協会(JASRAC)に登録されている音楽を使いたい場合は、基本的には、
使用する曲数と時間の長さに応じて、
日本音楽著作権協会へ書類の提出と「著作権料」を支払う必要があるが、
(2)に属するものは、この手続きをする必要がない。
作者が仕事として作成した音楽データなどに多く使われる言葉。
例えば、スタジオミュージシャンが仕事としてそのCDの為に作曲し、
「著作権フリー」として市販されている音楽CDは後者の意味で使っている場合が多い。
紛らわしいので、最近は、「著作権料フリー」と明記してあるものも有る。
勿論、配布、改変は、不可なので、要注意。


おまけ

(1).
何故、教諭って、写真などの権利に関する許可を得る手続きをしたがらないのだろう、と思います。 許可を出す相手だって、理由を言えば決してダメだとは言わないだろう、 けれど、それは、だから「許可を得なくても良い」理由には決してならないと思います。

(2).
どうでも良い話なんですが...
それを初めて見た時に思ってしまったのですが、 某出版社の全商の情報系の検定試験の模擬問題集の解説の著作権関係の項目において、 (恐らくは)アザラシが不正コピーによって増殖しているイラストが描かれているのは、 あの「期日までにレジストリしないとハードディスクをフォーマットしちゃうぞ」事件が 根底に流れているのだろうか、と思うのは、深読みのし過ぎでしょうか?


(’01/02/03 記す)


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