10BASE-Tや100BASE-TXなどのツイストペアケーブルには、
ストレートケーブルと、クロスケーブルの2種類が有ります。
基本形は、パソコンとパソコンをケーブルで直接に繋ぐ場合はクロスケーブル、
それ以外はストレートケーブルです。
2台のパソコンを直接につなぎたい時は、クロスケーブルを使います。
LANのポートには8本のピンが有り、それぞれ、入力用、出力用、その他、が決められています。
2台のパソコンをケーブルでつなぐ時、ケーブルの8本の芯が平行な状態(ストレート)でつなぐと、
お互いのポートの入力端子、出力端子同士がつながってしまい、うまく通信出来ません。
そこで、片方から出力された信号がうまく相手の入力端子へ送信出来る様に、
8本のうち、1番と3番、2番と6番の芯をそれぞれ交差(クロス)させたものが、
クロスケーブルです。
クロスケーブルとストレートケーブルは見た目が同じなので、注意が必要です。
最近は、クロスケーブルはあまり使われないので、
店で売られているものは、圧倒的にストレートケーブルです。
PC PC +----+ +----+ | |====*====| | +----+ +----+
2台以上のパソコンをつなぎたい時には、HUBを用意します。
それぞれのパソコンとHUBとは、ストレートケーブルを使用します。
これは、HUBの中で、芯がクロスされているためです。
但し、差す場所は注意して下さい。
HUBのポートには、「=」か「×」かどちらかの印が付いていることが殆どですが、
この印の付け方がメーカによって逆の場合が有ります。
かなり乱暴ですが、印の数が多い方のポートに差すと考えれば、
間違いがないです。
なお、「=」と「×」とをスイッチで切り替えることが出来るポートを持つ製品や、
最近では、ささっているケーブルがクロスかストレートかを自動的に判断し、
うまく信号が流れる様に設定してくれる製品も
出て来ています。
何故2種類有るのか、については、次項でお話します。
PC HUB PC +----+ +-------+ +----+ | |=======|===*===|========| | +----+ +-------+ +----+
LANを構築、拡張していく過程で、HUBとHUBとを接続したい場合が有ります。
この時、前項の事を考えると、ストレートケーブルを使用すると、
例えば、2個のHUBを通過した場合、2回クロスしたことになり、
やはり、通信出来ません。
しかし、HUBには特別なポートが用意されており、
下流(サーバから遠い側)のHUBと上流(サーバに近い側)のHUBとを接続するとき、
下流のHUBでこのポートを使用すると、そのHUB内ではクロスすることなしに、
接続することが出来ます。
こうすることで、ストレートケーブルで、HUBとHUBをつなぐことが出来ます。
HUBのポートには、「=」か「×」かどちらかの印が付いていることが殆どですが、
この印の付け方がメーカによって逆の場合が有ります。
乱暴に言えば、印の数が少ない(1つだけ)のポートに差すと考えれば、間違いがないです。
Server HUB HUB PC +----+ +-------+ +-------+ +----+ | |=======|===*===|=======|=======|=======| | +----+ +-------+ +-------+ +----+
(’02/02/02 記す)