キーワード辞典
多様性

登録日 14/12/13   更新日 14/12/13



多様性

「多様性」は、双方の利害関係が侵される事無く、 双方が折り合える場合においてのみ、成立する。

「多様性」って、物凄く都合の良い言葉として安直に言われているけど、 決して、一方的な価値観や文化の押し付けや、 なし崩し的な「何でもアリ」「有耶無耶」な「無法地帯」ではない。
各々の立ち位置を明確にした上で、 それをルールに照らし合わせ、お互いがWin-Winである様に考慮し合うこと。 駄目な事はダメ。 これが、大前提。


お互いの文化の違いを知ること。
お互いの文化を認めること。
お互いの文化を共有すること。
お互いの文化を融合させること。
この4つは、全く意味が違う。


(1)
例えば、私は目玉焼きに塩胡椒を掛けて食べるのが好きだが、 排他的に、他の全ての人にもそうしろとは、決して思わない。 誰が何を旨いと思うか、なんて、その人の味覚の問題で、 誰もが、醤油でも、ソースでも、ケチャップでも、 好きなものを掛けて食べれば良いと思うし、 私の味覚が絶対正義だなんて思っていないから、 それを馬鹿にしようとも思わない。 他人から 「醤油だって美味しいんだよ」と言われて掛けて見て 「これもアリかな」と思えば、醤油でも食べる事も有るだろうが、 「塩胡椒なんて舌が馬鹿なんだな、醤油に決まっているだろ!」 と言われる筋合いは無い。


(2)
エスカレーターは、本来は、歩かず、中央に立ち、両手で掴まるのが最も安全で、機械にも優しいらしいが、 日常的には、歩いて追い越す他人の為に、地域によって、右に立ったり、左に立ったりする。 私も、全国彼方此方を徘徊する時は、 その地域の立ち方に従ってエスカレーターに乗っている。 それを、「本当は中央なのだ」とか「国際基準は右だ」「俺は左だ」とか、言い出すと、 急いでいる人が追い越せなくなり、大混乱する。 誰がどの様な主義主張でも全く構わないのだが、郷に入れば郷に従え。


(3)
例えば、ソフトウェアの不正使用は、他人に不利益をもたらす犯罪。 「生徒の為だ」などという価値観は通らない。

それだけのこと。





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