以下の話は、このサイトの初期の頃からずっと彼方此方で書き続けている事なのだけれど、
結局、20年間、何も変わっていないんだなぁ、という思いと共に、何度目かのリニューアル再掲載です。
物凄く大昔のこと。
定期考査を控えた生徒から、例えば、HTMLの色指定
(#000000は黒、#FFFFFFは白、#FF0000は赤、では...、という様な事です)
について質問された際に、私が一通り説明した後で、
生徒から「答えは絶対にコレだね?」と言われる様な事が何度か有って、その意味が判らなかった。
後になって、
「こう問われたら答えはコレ、こう問われたら答えはコレで、他の答えは無いね?」
という意味だと判って、結構ショックを受けた。
そうか、16進数や光の三原色はどうでも良くて(質問した生徒は知らなかった)、
0とFの幾つかのパターンとその答えを暗記すれば良いのか。
授業で教えられた、白、黒、赤、青、緑、の5通り程度の組み合わせを答案用紙に書き込めばそれでお終い。
「では桃色は?」という自発的な発想は永遠に出て来ないのだろうな。
最大の問題は、それで構わないと考えている教諭が今('16)も大勢存在している事だ。
一切の説明も無く問題集に答えを書き写させるだけで終了。
「このとおりに覚えろ!そうすれば考査で良い成績が取れるぞ!」
私は、良い成績を取る為だけの断片的な「正解」ではなく、
その本質を捉え、知恵や見識に変える事が出来る為の「考え方」を教えたい。
それは、商業だけではなく、全ての科目で言える事だ。