「情報」という教科が、中学と高校に出来る。
具体的に何をするのか、は知らないが、
まぁ、Windowsの基本操作とか、インターネットの作法、
表計算やワープロ等のアプリケーションソフトの基本的な使い方かな、
もしかしたら、高校ならプログラム言語位はするかな、等という想像は付く。
それって、今、商業高校でやってることでないの。
では、教科「情報」と、教科「商業」の「情報処理」科目の違いは?
私が「国語の常勤講師」から「情報の実習助手」に転向した頃、
何故、商業科目で「情報処理」なんだろう?
という気持ちは、あった。(まぁ、そのお陰で採用されたのですが)
そして、
商業系のシステムを設計するには、「商業」の事が判っていないといけない。
だから、商業科目で、商業系のシステムでよく使われるプログラム言語「COBOL」をするのだ。
と理解した。
いつの頃からか、「COBOL」が時代遅れの言語、と言われる様になり、
換わって、数多くの新しい言語が登場して来た。
一時期、C言語が流行った頃、
「C言語って、(OS等の)システム開発の為の言語だよね。何故、商業高校でやるんだろ?」
という気がした。
私個人は、それよりは、まだVBやVBAの方が、
商業系のシステム向きで、良さそうな予感がしていた。
「何故、商業高校でプログラムするの?」
決して、プログラムをすることを否定しているのでは、ありません。
また、C言語はアカンと言っているのでもありません。念の為。
「情報処理」って、何なのだろう?
「マルチメディアなんてくだらん!」と言う人が、私の回りにいます。
「絵が描けて、音が出て、だから何なのだ」と。
そのとおり!でも、マルチメディアって、そうじゃない!
マルチメディアというのは、絵を描いたり音を出したりすることが目的なのでは決して無く、
絵や音などを含めた、様々な種類の「情報」を「処理」することが目的なのだと思っています。
ただでさえ氾濫している様々な種類の情報の中から、自分に必要なものを取り出し、
自分なりに編集し、自分なりに表現(プレゼンテーション)する。
それが、「マルチメディア」なのだと思うのです。
ちなみに、この研究室の名前の「マルチメディア」も、この意味で付けられています。
表計算ソフトだって同じ。
特定のメーカの、特定のバージョンのメニューを覚え、関数を覚え、
与えられた表と同じものをそのままコピーしても、それだけでは何にもならない。
与えられたデータを、自分なりに編集し、自分なりの表、自分なりのグラフを作成し、
「だから私はこう思う」とプレゼンテーションする。
メニューや関数は、それを実現するための手段であって、決して目的ではない。
これが「情報処理」なのじゃないかなぁ。
「理想だ」ということは、判るのですが...
もっとも、 「×××なんてくだらん!」と言う人は、 えてして、どんなことに対しても同じ事を言ったりしていますが...
「情報処理」という科目で想うのは、
先にそれを考え出した人が(当然)居て、
私はその人の考えた後をなぞっている、ということ。
そして、最近は、その傾向(否応無くなぞらされているということ)が
かなり強くなってきたなぁ、と想う、今日この頃。
そう言ってしまうとミもフタも無いし、
「昔は良かった...」なんて、言いたくもないけれど。
#なんでVBAのバージョンがちょっと変わったら
#プログラムを書き直さなきゃならないんだ!
#全く同じ事をしたいだけなのに!!
先にも書きましたが、「商業」の「情報処理」でプログラムをするのは、何故でしょう?
(1).プログラム言語を通して、論理的な考え方を学ぶ。
(2).就職した時に役立つ最新の言語や考え方を学ぶ。
(3).2種などの資格を取るため。
まだ、色々と有るでしょうし、各学校の目的によって、どれでも良いんですが、
この辺りを明確にしておかないと、
結局、右往左往になりそうな気がします。
全商協会では、VBを情報処理検定の言語の一つとして採用を決定しました。
でも、問題は、
バージョンが変わる度に考え方が変わり、勉強し直さなきゃならないような、
しかも将来に渡って必ず存在しているか判らない、特定の一社の言語を
全国の高校生が受検する検定問題として出題することに意味を持たせられるのか、
と言うことだと思います。
例えば、
(a).各学校の持っているバージョンが違ったらどうするのだろ?
(b).生徒が、3級受験の時と1級受験の時に、バージョンが違っていたら?
VBを否定しているのではなく、
全商が上記の(2)を明確に出来るのなら、良いのです。
ちなみに、Microsoft主催の検定では、
はっきりと「バージョンいくつの合格」と決められており、
新しいバージョンが出て一定期間を過ぎると、その資格は無効になります。
Microsoftって、
旧いバージョンはサポートしてくれないものね。
最近、様々な科目が(ある程度)自由に選択出来る高校が増えている。
それは、普通高校であったり、商業高校であったり、工業高校であったりする。
では、例えば、
普通高校で
「商業科目も沢山選択出来ますよ」
というのと、
商業高校で
「普通教科も沢山選択出来ますよ」
というのと、どう違ってくるのだろう?
「過去の実績」で商業高校の方が就職に有利、とか、
商業枠の推薦入学で大学に、というのは有るかも知れないけれど、
これから先、長~い目で見た時に、
(例えば中学生にとっての)上記2つの高校の違いって、何?
インターネットは、今はまだ目新しいけど、今後、さらに普及すると、
小・中・高校で普通に使われる様になるかも知れない。
その時、「ブラウザやメーラの使用法」や「(広い意味での)ネチケット」等は、
小・中・高校で指導されるようになっても、何の不思議も無い。
Webページだって、現在より簡単に作れるようになっているかも知れない。
では、その時、商業高校ではインターネットをどう使う?
私は、個人的には、 イントラネットによる総合実践などは、 商業高校として利用価値が有るんでないかな、と思っていますが...
例えば、
「事務的な仕事に関係してコンピュータシステムを使う人」といっても、
3パターンあると考えています。
(1).開発者(エンジニア)。
システムやプログラムの開発。
ネットワークの構築。
(2).管理者。利用者のリーダー(システムアドミニストレータ)。
システムやネットワーク(イントラネットなど)、コンピュータ等の管理、運営、保守。
開発者とユーザの橋渡し。
アプリケーションなどを使った簡単なシステムの構築。
(3).一般利用者(ユーザ)
ネットワーク(イントラネット)やアプリケーションの利用。
そして、(1)(2)(3)は、
それぞれの分野で、コンピュータの知識は、当然必要です。
通産2種や全商情報処理は主に(1)を、
通産シスアドは(2)、全商コンピュータ利用技術は(2)(3)を対象にした検定なのだと
捉えています。
個人的には、
(3)は、将来は「誰でも出来る一般的な事」になってくるのだろうな、と感じています。
そして、(2)が、
これから必要とされる人材になるのでないかな、と感じています。
「資格」取得に関しては、学校によって状況が変わるから、何とも言えない。
「資格なんか無くても就職出来るからそんなもん要らん、無駄だ」
「資格より部活動の方が大切だ」
という学校もあるだろうし、
「向学心の基になるし、学校のアピールにもなるから、取らせよう」
という学校も有るだろう。
だから、大勢取った学校はエライとか、一人も取れなかったから駄目だとか、は思わない。
ただ、個人的には、「現状維持」という考え方が、好きでない。
それは決して、現状維持につながらない。
ちなみに、私は、かつて、資格取得に力を入れている学校に居たことがあり、
そこで生徒に通産1種を教え、総計7名を合格させた経験が有るので、
その学校が資格取得に対して力を入れる、入れないは別として、「無駄だ」とは全く思っていないし、
「XXXは無駄だ」と決め付ける発想自体が嫌い。
合格した生徒はエライと思うし、合格しなかった生徒も、
それだけ努力し、知識を得た訳だから、エライと思う。
なお、現在、私はコンピュータ系雑用係として走り回っています。